発送代行の選び方を解説~業務委託したい個人・スタートアップ企業向け~

発送代行とは|メリット・デメリット 選び方を解説

インターネットやスマートフォンが普及したことにより、個人の方やスタートアップ企業が、D2C・EC通販事業を行うケースが増えてきています。

この記事では、発送代行のメリット・デメリット、代行会社の選び方について解説します。

発送代行サービスを検討している方は、ぜひご一読ください。

目次
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発送代行とは

発送代行とは、発送業務のすべて または一部に対して、代行を依頼することを指します。

とりわけECサイトで商品を販売する際、代行で発送する必要がある企業が導入しています。

発送代行会社が請け負うサービスは、企業により異なります。

下記のような業務を代行しているケースが一般的です。

  • 在庫の保管
  • ピッキング
  • 梱包
  • 発送
  • 伝票作成

他にも、D2C・EC通販には欠かせないプレゼント仕様のラッピングやシール貼り、顧客の購入条件に合うノベルティを封入するなど、加工作業を展開している企業も少なくありません。

代行部分をカスタマイズできることが多く、自社の作業状況や予算にあわせて業務を依頼することができます。

物流全体の流れについて理解を深めたい方は、こちらの記事を参照ください。

発送代行の需要が高い理由

発送代行の需要が高い理由は、以下の2点が挙げられます。

  1. ECサイトが増加しないため
  2. 配送にスピーディーさが求められるため

➊ ECサイトが増加したため

2021年7月に経済産業省が発表した2020年度の産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)によると、物販系分野の市場規模は12兆2,333億円で、そのうち8.08%EC化しています。

EC化とは、それぞれの産業において、ECサイトが導入されている割合のことです。

物販系分野の市場規模は、2019年の10兆515億円(EC化率6.76%)と比較すると、伸長率は21.71%です。

また、2013年の5兆9,931億円(EC化率3.85%)と比較すると、7年間で2倍以上の市場規模となっています。

世界のBtoCにおけるEC化率は18%ですので、それと比べると、日本のEC普及率は遅れています。

しかし、それでも日本のBtoC市場のEC普及率は毎年順調に伸びており、今後さらに伸びていくことが予測されます。

グラフ

自動的に生成された説明
2020年度の産業経済研究委託事業(経済産業省)

❷ 配送にスピーディーさが求められるため

配送スピードの速さは、ECサイトのウリのひとつとなっており、これまで以上に配送にスピーディーさが求められます。

様々なECサイトが存在する現代において、消費者は商品の質・料金と同じくらい、配送のスピーディーさを求めます。

最短当日配送を導入しているECサイトは、決して珍しくありません。

同じ商品を同じ価格で購入するのであれば、配送スピードが速いサービスを選ぶのが一般的です。

しかし、配送スピードを早くすればするほど、発送業務の負担がかかります。

そこで、発送業務を外注するEC事業者が増えているのです。

発送業務を自社で担うのは非常に困難

月に数個~数十個程度の小規模な販売の場合は、在庫などを自宅に持ち対応することは現実的です。

しかし、ある程度のボリュームの発送が見込める場合は、自社で発送業務を行うのが非常に困難です。

費用としては、下記のようなものがのしかかってきます。

  • 運送費
  • 梱包資材の購入費(段ボールや梱包箱など)
  • 倉庫での管理費(土地代)
  • ヤマト運輸などへの発送依頼費
  • 発送作業するための人件費

スタートアップ時は、少ない人数で業務をこなしていることが多く、発送業務に時間を費やしてしまうと、メイン業務に避ける時間も少なくなります。

メイン業務に集中するためにも、発送業務を代行することをおすすめします。

発送代行のメリット

発送代行のメリットは、主に4つあります。

  1. 自社で在庫を補完する必要がない
  2. 業務を効率化することができる
  3. ミスを減らすことができる
  4. 発送状況を可視化することができる

➊ 自社で在庫を保管する必要がない

在庫管理ができる発送代行会社に依頼することにより、在庫を保管する必要がありません。
そのため在庫を管理するスペースが必要なく、コストを削減することができます。

これまで在庫管理を自社でしていた場合は、空いたスペースを有効活用することも可能です。在庫を管理するための倉庫を借りている場合は、賃料分のコストを削減することもできます。

❷ 業務を効率化することができる

発送業務は、入出庫・ピッキング・検品作業など、様々な業務があります。
そのため、手間と時間がかかり、人手が必要になります。

発送代行サービスを導入することで、業務効率化を実現し、従業員が他の業務に集中することができます。

❸ ミスを減らすことができる

発送業務をしていく上で、ミスが起きてしまうと、その対応も必要になり、ユーザーからの評価を落としてしまいます。とりわけ、入庫作業やピッキングは人が行うため、ミスをしやすい業務です。

しかし、発送代行会社に依頼することにより、ミスを大幅に減らすことができます。経験豊富な発送代行会社は、ヒューマンエラーを抑えるためのノウハウを持っているため、顧客満足度アップも期待できます。

❹ 発送状況を可視化することができる

発送代行会社は、発送を代行するだけでなく、配送管理や代行管理など様々なデータを提供します。

データを可視化することにより、

  • 注文から配送までのコスト
  • 売れている商品の把握
  • 売れている時期の把握

など、マーケティング戦略や経営戦略に活かすことができます。

発送代行のデメリット・注意点

逆に、発送代行にはデメリットもあります。

  • 個人情報の扱いに注意
  • 自社に発送のノウハウが蓄積されにくい
  • 柔軟な対応ができないケースがある

個人情報の扱いに注意

顧客情報を代行会社に渡すことになりますので、個人情報の扱いには十分気を付ける必要があります。

代行会社に委託することにより、自社と代行会社の両方で個人情報を扱うため、流出のリスクに注意が必要です。

代行会社を選ぶ際、個人情報の扱いを含め、信頼できる実績のある業者を選ぶことが重要です。

自社に発送のノウハウが蓄積されにくい

代行会社に依頼することにより、自社に発送のノウハウを蓄積しにくくなってしまいます。

代行会社から、随時管理内容のデータが送られてきますので、どのような管理方法が効率的なのかを吸収する必要があります。

また、競合他社が同じ代行会社を利用している場合、発送業務の面で差別化が難しくなります。

柔軟な対応ができないケースがある

代行会社によっては、急な対応や、それぞれの顧客にあわせた対応ができない場合があります。BtoCは、BtoBと比較すると柔軟な対応力が重要となってくるため、代行会社の対応力についてもチェックする必要があります。

発送代行会社の選び方・ポイント

発送代行会社を選ぶ際は、以下の項目を加味して選定しましょう。

  • サービス内容  (代行可能な作業内容)
  • 費用
  • 実績
  • 担当者と密なコミュニケーションが取れるか

1つずつ確認していきましょう。

サービス内容  (代行可能な作業内容)

発送代行会社によって、サービス内容はまちまちです。そのため、自社の課題を解決できる発送代行会社を選ぶことが重要です。

例えば、

  • 配達スピード
  • ラッピングなど特別な包装が可能か
  • 配送量の変化に対して柔軟か(時期によって注文が集中する場合)

などが挙げられます。

費用

費用が安い、という理由だけで代行会社を選ぶのはやめましょう。

代行会社によってサービス内容が異なりますので、代行してほしい業務内容・要望が網羅されているか、オプション費用 (例:ラッピング) 等も含め、費用対効果があるか否かを判断しましょう。

実績

配送業務は、顧客からの評価に直結するほか、顧客情報を扱うことになりますので、実績のある代行会社を選ぶことが重要です。また、経験豊富な代行会社であれば、トラブル対応などを安心して任せることができます。

担当者と密なコミュニケーションが取れるか

  • 品の破損・紛失等のトラブルが起きたとき
  • 急な対応 (発送量を増やしたい) が求められるとき

など、担当者とコミュニケーションを取ることができれば、安心して依頼することができます。

発送を代行してくれるだけではなく、物流業務の専門家にアドバイスをもらえるような代行会社を選ぶことをおすすめします。

~ 補足 ~

物流業務を成功させるためには、依頼者と発送代行会社がパートナー意識を持つことが重要です。依頼する側も、代行会社に任せっきりにしてしまうと、連携不足ゆえ結果的に業務の質を落とすことになります。

発送代行を検討するタイミング

発送代行を検討するタイミングは、

  • 社内に人材リソースが無い場合
  • 自社で発送しているが、発送業務だけで多くのリソースを使用してしまっている場合
  • 自社で発送業務を行うと、大幅なコストがかかるようになった場合

などが考えられます。

とりわけ自社通販では、発送業務に時間を使ってしまい、メイン業務が疎かになってしまうケースが往々にしてあります。

根本となるマーケティング業務やカスタマーサポート業務などに注力するためにも、発送代行を検討するタイミングは、なるべく早いほうがよいでしょう。

検討段階でも、いくつかの代行会社に導入相談をしてみるとよいでしょう。

富士ロジテックの発送代行サービス

富士ロジテックの『D2C&サブクリプション対応・通販事業者向けのスタートアップ限定プラン』は、リスク管理体制の整った充実の物流サービスを、特別限定料金で利用可能です。

通販事業に必要な、倉庫・入出荷サービス・受注処理などの機能をパッケージ化し、ブランド戦略・事業戦略にあわせて、通販業務の全てをフルサポートできる体制を整えています。

物流機能を一括でアウトソーシングすることで、コア業務にリソースを集中できます。

【対応カートシステム】
ECフォース、Shopify、サブスクストア、リピスト、楽楽リピート、W2SOLUTION、その他

【オムニチャネルシステム】
Logica、Shopify Plus、ecbeing 

【ECモール】
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10、その他

事業の立ち上げ時にはシンプルだった作業も、チャンネルが増えると共に複雑になっていきますが、富士ロジテックは、事業の成長規模段階に応じたサービスを提供します。

スタートアップから事業拡大成長フェーズまで、各ステージに合わせたニーズに、スムーズ&シームレスにお応えします。

富士ロジテックの発送代行サービスを導入して成功した事例

富士ロジテックでは、豊富な経験を元に、最適な物流ノウハウを提案いたします。

下記の事例は一部ですが、いずれも小ロットからスタートし、短期間で運用を開始することができています。

化粧品通販:D2Cスタートアップ事業者展開ケース

当初の売上は、月に100件程度のスタートでしたが、1年後には1,000件以上の注文に成長。

【販売チャネル】自社ECサイト (D2C)
【アイテム】4アイテムから
【在庫数】2,000個から
【ローンチ期間】1週間

健康食品通販:B2B事業者がD2C通販の新規事業展開ケース

2アイテムだけのスタートで、1年後には月に2,000件以上の注文に成長。 

【販売チャネル】自社ECサイト (D2C)
【アイテム】2アイテムから
【在庫数】10,000個から
【ローンチ期間】2週間

食品通販:サブスクリプションでのスタートアップ事業者ケース

販売チャネルが多くても、1週間でローンチ可能。

【販売チャネル】自社ECサイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング (サブスクリプション)
【アイテム】10アイテムから
【在庫数】30,000個から
【ローンチ期間】2週間

発送代行は、信頼と実績のある富士ロジテックにお任せください

ユーザーニーズにあわせて、ECサイトを運用する企業が増えていますが、発送業務に課題がある場合もあります。

  • 発注、在庫管理に手間がかかりすぎている
  • 在庫を保管する場所が無い
  • 配送管理のシステムが使い切れていない

発送代行サービスを活用することにより、発送業務の手間を大幅に減らすことができ、人材不足の解消に繋がります。

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