Webマーケティングの主要な施策の1つであるコンテンツSEO。
この記事を読んでいただくと、
- 「コンテンツSEOに取り組むメリット・デメリット」
- 「狙うべきキーワードの選び方」
- 「SEOを意識したタイトル/見出しの付け方」
- 「コンテンツSEOの出口戦略」
を知ることができます。
図解を多用して、SEO初心者にも分かりやすいように解説を加えましたので、ぜひ自社のマーケティング施策にお役立てください。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOを理解するための概念として、『コンテンツマーケティング』という手法があります。
コンテンツマーケティングとは、
潜在顧客に「見つけてもらう」仕組みをつくる
いきなり自社の商品・サービスをアピールしたり売り込んだりするのではなく、潜在顧客 (見込み顧客) の購買支援を行うことにより、段階的に関係性を深め、最終的に購買してもらうことを目的とするコミュニケーション戦略です。
- 見込み顧客の疑問や関心に対して、関係性が深い適切な情報を提供
↓ - それによって見込み顧客を引き寄せ、買いたい気持ちを盛り上げる
↓ - 購買に導く
コンテンツSEOは、コンテンツマーケティングの一部で、
具体的には、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを、継続的にオウンドメディア (コラム) にて発信し、自然検索(Googleなどの検索エンジン)から集客の増加を目指すSEO施策の一つです。
コンテンツマーケティングがD2C事業に欠かせない理由については『D2C事業にコンテンツマーケティングが欠かせない理由』の記事を参照ください。
D2C事業に、コンテンツSEOが重要な理由
D2C事業は、Web広告で一気にグロースさせるという手法が一般的でしたが、昨今のCPA高騰により、費用対効果が見合わなくなってきました。現在は、Web広告以外の販売チャネル開拓が重要となってきています。
ペイドメディアのみに依存していると、競合の台頭によって年々LTVが下がり、獲得件数が減少していく企業も少なくはありません。
そこで、引き続き顕在顧客層へのアプローチを続けつつ、今までアプローチできていなかった潜在顧客層を獲得するための施策の1つが、コンテンツSEOです。
SEO集客とリスティング広告の違いを比較すると、下記のようになります。
比較項目 | SEO (自然検索) | リスティング広告 |
---|---|---|
ターゲット層 | 顕在顧客~潜在顧客 | 顕在顧客 |
即効性 | 低い 上位表示に3~6ヶ月程度要する | 高い 運用開始日から掲載可能 |
クリック料金 | 無料 | 有料 |
クリック率 | 上位表示されるとかなり高い | 全体的に低い |
掲載順位 | コントロールできない | ほぼ自由に設定できる |
掲載期間 | コントロールできない | ほぼ自由に設定できる |
掲載地域 | 全国 | ほぼ自由に設定できる |
ブランディング効果 | 期待大 | 期待小 |
また、SEOとリスティング広告の流入推移の比較は、下記の通りです。 ※あくまで全体的な傾向としての推移です
SEO:中・長期的には費用対効果で大きく優れている
リスティング広告:成果が出るまでのスピードで大きく優れている
コンテンツSEOに取り組むメリット・デメリット
コンテンツSEOには、下記のようなメリット/デメリットがあります。
では、1つずつ解説します。
メリット①:見込み顧客を連れてきてくれる資産となる
消費型のリスティング広告とは異なり、記事コンテンツそのものが見込み顧客を連れてきてくれる資産となり、自社サイトに蓄積されていきます。
記事が上位表示されれば 多大なクリック率が見込めるうえ、常に露出されることによるブランディング効果を得ることもできます。
メリット②:中・長期的には費用対効果が極めて高い
リスティング広告は、クリックされる度に費用がかかりますが、SEOでは、記事が上位表示されている限り、Googleなどの検索エンジンが無料で見込み顧客を連れてきてくれます。
記事の作成や人件費などの初期投資は必要ですが、一度軌道に乗ってしまえば、中・長期的に費用対効果の高い集客チャネルです。
メリット③:潜在顧客にもアプローチできる
リスティング広告などのWeb広告では、費用対効果の観点から、潜在顧客へのアプローチは困難です。
逆に、コンテンツSEOの場合、見込み顧客が欲している知識やノウハウなどの情報を届けることで、まだ商品そのものには興味を持っていない層にもアプローチすることが可能です。
つまり、顕在顧客から~潜在顧客まで、幅広いターゲット層にアプローチできます。
D2Cブランドを立ち上げた当初は、費用対効果が合うターゲット層に広告配信を絞ることも重要ですが、Web広告のCPAが高騰した際に頼れる柱として、コンテンツSEOに取り組んでおくことは大切です。
しかし、コンテンツSEOにもデメリットは存在します。
デメリット①:結果が出るまでに時間がかかる
SEO施策は即効性のある集客手法ではないため 、中・長期的に取り組む必要があります。
とりわけ立ち上げたばかりのサイトの場合、効果が出るまで (記事が上位表示されるまで) 半年~1年くらいは見積もっておいたほうがよいです。
昨今は、質の高いコンテンツが上位表示されるアルゴリズムに変化しており、小手先のSEO対策は通用しないため、王道に真正面から勝負していく必要があります。
デメリット②:大手競合の参入によるレッドオーシャン化
インターネットが隆盛する前は、ある程度の品質の記事をアップロードすれば、比較的容易に上位表示が可能でした。
しかし現在のSEO市場は、様々な大手競合の参入によりレッドオーシャン化しています。
とりわけ「クレジットカード」「発毛・育毛」などのLTVが高いキーワードは、ライバルの多い超激戦区で、権威性のある運営母体 & 質の高いコンテンツでなければ、上位表示は困難です。
ジャンルにもよりますが、新規参入する市場がレッドオーシャンの場合、成果を出す難易度は相当高いと覚悟してください。
デメリット③:継続的なメンテナンスが必要
作成した記事コンテンツは、公開したらそれで終わり、というわけではありません。
公開後もPDCAを回す必要があり、ツールを用いて分析 → 分析結果を元にコンテンツを書き加えるなどのメンテナンス作業が必要となります。
仮に記事が上位表示されたとしても、そのまま何もせず放置してしまった場合、順位が下落し、流入が減ってしまう恐れがあります。
コンテンツSEOのよくある間違い
サービスページの検索順位を上げる=SEO対策ではない
自社ECサイトで売上を伸ばすためには、商品・サービス紹介ページへのアクセスを増やす必要がありますので、
サービスページの検索順位を上げる = SEO対策
だと認識している方も多いでしょう。
例えば、化粧品のD2Cの場合「美容液 おすすめ」のようなキーワードで、自社商品ページが上位表示されている状態を望む方が多い印象があります。
ですが、基本的にはサービスページで上位表示をすることは困難です。
何故ならば、検索エンジンの仕様上、ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツでなければ、上位表示をすることができないからです。
例えば、「美容液 おすすめ」のキーワードで検索するユーザーは、特定の企業の美容液の情報を求めているのではなく、数ある美容液の中から比較検討して購入したいというニーズがあるため、その検索意図を満たした比較記事・ランキング記事が上位表示される傾向があります。
1位:美容液のおすすめ人気ランキング454選 徹底比較 (my best)
2位:美容液 おすすめ商品・人気ランキング (@cosme)
3位:人気のおすすめ美容液31選 美容のプロに聞いた美容液の選び方も (OZmall)
4位:美容液のおすすめ売れ筋人気ランキング (@cosme SHOPPING)
5位:しっかり潤う! 市販人気美容液のおすすめ12選|雑誌『LDK』が比較 (360LiFE)
※記事執筆時点で、1ページ目 (検索1~10位) に、企業の商品紹介ページは無し
- ・指名検索
-
→ 商品・サービス紹介ページで上位を獲得することが可能
例)「資生堂 美容液」「POLA 美容液」 - ・一般検索
-
→ 記事コンテンツ (コラムページ) の作成が欠かせない
例)「美容液 おすすめ」
SEO集客においては、SEOに特化した記事コンテンツ (コラムページ) を作成してサイトに人を集め、そこから商品・サービス紹介ページへ誘導することで、結果的にサイトへのアクセス数と売上の両方を高めることができるのです。
- 集客コンテンツ (購買支援を行うことで、見込み顧客を集めることを目的としたコンテンツ)
- セールスコンテンツ (商品・サービスを売ることを目的としたコンテンツ、購買を喚起するコンテンツ)
上位表示=1記事だけの単体評価ではない
記事を上位表示させるためには「その記事だけをブラッシュアップすればよい」と思っている方も多いですが、SEOは複数の評価要素を用いて順位が決まる総合評価です。
上位表示に必要な要素=コンテンツ評価×外部リンク評価
- ・対象ページ評価
-
対象ページが、検索キーワードに対するユーザーニーズを満たしている
- ・サイト全体評価
-
サイト全体で、検索キーワードに関連するコンテンツを多く保有している
- ・対象ページ評価
-
対象ページが、評価の高いサイトから被リンクを多く集めている
- ・サイト全体評価
-
サイト全体で、評価の高いサイトから被リンクを多く集めている
つまり、「有益なコンテンツ」と「第三者評価」の掛け合わせで、初めてSEOの効果を最大化することができます。
1記事だけの単体評価ではなく、「対象ページ評価」と「サイト全体評価」が高い必要があります。
ドメインパワー (Domain Rating) とは、サイトのドメインが、Googleの検索エンジンからどの程度の評価を得ているかを指す言葉です。
ドメインパワー ≒ 被リンクの数と質
ドメインパワーを上げるためには、自社サイトと関連性の高いサイトからの被リンクを集めること (第三者評価) が効果的です。
なぜ被リンクが重要なのかというと、論文が多くの論文から引用されると評価が上がるように、サイトも多くのサイトから被リンクを集めると、検索エンジンから有益なサイトであると判断されるからです。
なお、自社または他社サイトのドメインパワー (DR) は、Ahrefs (エイチレフス) で調べることができます。
メディアコンセプトの設定
SEO記事作成の前に、下記のフローに従って、メディアそのもののコンセプトを設定しましょう。
性別・年齢・職業・年収・学歴・世帯規模・ライフスタイル・思考の傾向・悩み・ストレス・願望…など
必ず、実際のユーザーに基づいた情報により作成する (架空のペルソナをでっち上げない)
- 顧客との懇親会を開き、直接ヒアリングして要望・悩みを深堀りする
- カスタマーサポートや、コールセンターのスタッフに確認する
- SNS (おすすめはTwitter)、QAサイト (Yahoo!知恵袋) を参考にする
- ・メディアコンセプト
-
(誰)の(何)を解決するメディア
- ・メディアのゴール
-
例:自らの悩みが具体化され、解決策の1つとして〇〇に取り組めば良いことが分かる。具体的な〇〇の手法が分かり、より効率的な手段として〇〇を知り、〇〇を購買する。
- ・ライターのペルソナ (監修者)
-
例:自社の商品開発スタッフA (〇〇資格保有、〇〇の実績有、〇〇の専門家が初心者にわかりやすく伝える構図)
ターゲット層 | ユーザーの悩み | 想定される検索キーワード |
---|---|---|
潜在層 (悩みそのものを認識していない) | 最近肌の調子が悪い | 「肌の調子 悪い」 |
準顕在層 (悩みの解決方法が分からない) | ほうれい線を無くしたい | 「ほうれい線 対策」 |
潜在層 (具体的な解決策を検討している) | ほうれい線を消す化粧品を知りたい | 「ほうれい線 消す 化粧品」 |
明確層 (特定のサービスを検討している) | 商品の評判・レビューが知りたい | 「資生堂 〇〇(商品名) 口コミ」 |
SEO記事作成のポイント(書き方)
ここからは、実際に記事コンテンツを作成する際の手順を解説します。
- キーワードを選定する
↓ - 同一記事で狙えるキーワードをグルーピングする
↓ - 記事に盛り込む要素(内容)を整理する
↓ - 記事タイトル/見出しを作成する
↓ - 企画に沿ってライティングする
- 無料 ラッコキーワード
-
関連キーワード取得ツール
- 有料 Googleキーワードプランナー
-
Google公式ツール。各キーワードの検索ボリューム (月間検索数) を調査
- 無料で使うことも可能ですが、ざっくりとした検索ボリュームしか表示されません。リスティング広告を出稿すればフル利用できます。
- Ahrefsにも検索ボリュームを調べる機能がありますが、公式 (Google) の数値と乖離がある場合があります。
- 有料 Ahrefs (エイチレフス)
-
SEO分析、競合サイト調査ツール
STEP①:キーワードを選定する
ラッコキーワードを開き、左上の検索窓に注力する分野の基軸キーワード (例:ほうれい線) を入力し、関連キーワードを抽出します。
この候補の中から、実際に記事化するキーワードを選定します。
- 検索ボリューム (大きいほど多くの集客が見込める)
- 購買までの距離 (近いほどコンバージョン率が高い)
- 競合性 (高いほど上位表示の難易度が上がる)
- コラムページでの上位表示が可能か
- 設定したペルソナが対象のキーワードか
検索ボリュームの調べ方
前述のラッコキーワードでの検索結果の右上の【全キーワードコピー (重複除去)】をクリックすると、関連キーワード一覧をコピーすることができます。
次に Googleキーワードプランナーを開き、【ツールと設定】の中から【キーワードプランナー】を選択します。
右上の【検索ボリュームと予測のデータを確認する】を選択し、ラッコキーワードからコピーしたキーワード一覧をペーストし、【開始する】を選択します。
すると、各キーワードの詳細情報が表示されるため、【月間平均検索ボリューム】の多い順にソートをかけて、上から順に、キーワードの分析を行うのがおすすめです。
※あきらかに自社のビジネス領域とは異なるキーワードを除く
例)「ほうれい線 整形」「ほうれい線 治療」「ほうれい線 ヒアルロン酸」「ほうれい線 ボトックス」など
購買までの距離の考え方
検索ボリュームが大きいキーワードで上位表示されれば、多くの集客が見込めますが、最終的なゴールは、サイトのPV数を上げることではなく、商品・サービスの購買です。
仮に検索ボリュームが少なくても、購買までの距離が短いキーワードで上位表示されれば、売上を伸ばすことが可能です。
ただし、一般的に、検索ボリュームが大きいほど、購買までの距離が近いほど、競合性が高く、上位表示の難易度が上がります。
購買までの距離が近いキーワード
↑「ほうれい線 化粧品」「ほうれい線 クリーム」「ほうれい線 美容液」
↑「ほうれい線 消す」「ほうれい線 なくす」
↑「ほうれい線 対策」「ほうれい線 改善」「ほうれい線 ケア」「ほうれい線 20代」「ほうれい線 男」
↓「ほうれい線 ない人」「ほうれい線 できやすい人の特徴」「ほうれい線 予防」
↓「ほうれい線 消す 体操」「ほうれい線 筋トレ」「ほうれい線 トレーニング」
↓「ほうれい線 とは」「ほうれい線 種類」「ほうれい線 何歳から」
購買までの距離が遠いキーワード
購買までの距離 | 近い | 遠い |
---|---|---|
ターゲット層 | 顕在顧客 | 潜在顧客 |
CVR | 高い | 低い |
ユーザー数 | 少ない | 多い |
上位表示の難易度 | 高い | キーワードによる |
競合性の調べ方
SEOは相対評価で順位が決まるため、いわば椅子取りゲーム (検索1位~10位の椅子の奪い合い) のようなもの。
つまり、上位サイトと自社サイトの差を把握することが重要です。
Ahrefsの【Keywords Explorer】に、対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を入力し、プルダウンで【Google】【Japan】を選択して虫眼鏡ボタンをクリックします。
概要の一番下の【検索結果】に、検索1位~10位のサイトのドメインランク (DR)・被リンクの数等が記載されています。
前述した通り、『上位表示に必要な要素=コンテンツ評価×外部リンク評価』ですので、自社サイトより上位サイトのドメインパワーが高かった場合、上位記事のクオリティを上回るような質の高いコンテンツを作成しなければ、上位表示は不可能と言っても過言ではないです。
- ・対象ページ評価
-
対象ページが、検索キーワードに対するユーザーニーズを満たしている
- ・サイト全体評価
-
サイト全体で、検索キーワードに関連するコンテンツを多く保有している
- ・対象ページ評価
-
対象ページが、評価の高いサイトから被リンクを多く集めている
- ・サイト全体評価
-
サイト全体で、評価の高いサイトから被リンクを多く集めている
Googleキーワードプランナーの「競合性」は、リスティング広告の難易度のことです。
コラムページでの上位表示が可能か判定
この作業の意図は、対象キーワードがコラムページでの上位化が可能 or 困難かを判定することが目的です。
- コラムページ (記事コンテンツ)
- サービスページ (TOPページ、商品・サービス紹介ページ)
Googleの検索窓 または AhrefsのKeywords Explorerに、対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を入力し、検索1位~10位のサイトをチェックします。
→ コラムページでの上位表示が可能
→ 混在の割合をチェックして判定する
【上位表示が可能な例】1位 コラム・2位 コラム・3位 コラム・4位 サービス・5位 コラム・6位 コラム・7位 サービス・8位 コラム
【上位表示が困難な例】1位 サービス・2位 サービス・3位 サービス・4位 コラム・5位 サービス・6位 サービス・7位 コラム・8位 サービス
※とりわけ検索1位~3位のすべてがサービスページで占められている場合は厳しい
→ コラムページでは上位表示が困難
STEP②:同一記事で狙えるキーワードをグルーピングする
この作業の意図は、1キーワードごとに1記事作成するのは非効率だから、というだけでなく、カニバリズムを回避することが目的です。
カニバリズムは、直訳すると「共食い」という意味です。
SEOにおけるカニバリズムとは、1つのWebサイト上に似たような検索意図・内容の記事が複数ある場合、検索エンジンのクローラーがどの記事を評価すべきか判断できず、記事同士が評価を食い合ってしまう状態を指します。
その場合、順位が不安定になったり、どのページも検索上位表示されなくなってしまう現象が起きてしまうので注意が必要です。
× 1キーワード=1記事
○ 1検索意図=1記事
対象キーワードの上位1~5記事 または 1~10記事を分析し、同一記事で上位表示できるキーワードをグルーピングします。
Ahrefsの【Keywords Explorer】に、対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を入力し、プルダウンで【Google】【Japan】を選択して虫眼鏡ボタンをクリックします。
概要の一番下の【検索結果】に、検索1位~10位のサイトの情報が記載されています。
各記事URLの右横にある【▼】マークをクリックし、さらに【オーガニックキーワード】をクリックします。
すると、当該記事がどのようなキーワードで自然検索からの流入があるのかを知ることができます。
※【トラフィック】の部分が推定流入数です
このケース場合、
- 「ほうれい線 消す」
- 「ほうれい線 改善」
- 「ほうせい線 対策」
- 「ほうれい線 20代」
…などのキーワードは、1記事に集約して作成すべきです。
競合サイトの記事がどのようなキーワードで自然検索からの流入があるのかを調査している際、「このようなキーワードでも流入があるのか!」と、お宝キーワード発見に繋がるケースもあります。
STEP③:記事に盛り込む要素 (内容) を整理する
主に以下2つの作業を行います。
対象キーワードのGoogleサジェストを調べる
Googleの検索窓にキーワードを入力した際に、キーワードを最後まで打ち込まなくとも、ユーザーが求めているであろう言葉を先読みしてキーワードを自動で表示する機能。
ラッコキーワードを開き、左上の検索窓に対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を入力し、関連キーワードを抽出します。
ほうれい線 消す 化粧品
ほうれい線 消す グッズ
ほうれい線 消す メイク
ほうれい線 消す方法 ためしてガッテン
ほうれい線 消す 整形
ほうれい線 消す アプリ
ほうれい線 消す ツボ
ほうれい線 消す 体操
ほうれい線 消す 化粧品ドラックストア
このサジェストの中から、実際に記事化する内容を選定します。
対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を検索するユーザーの立場になってみて、ペルソナの期待に沿った情報か否かを判断しましょう。
※あきらかに自社のビジネス領域とは異なるキーワードを除く
例)「ほうれい線 消す方法 ためしてガッテン」「ほうれい線 消す 整形」「ほうれい線 消す アプリ」など
上位記事のタイトル/見出しに頻出する項目・キーワードの洗い出し
ラッコキーワードを開き、左上の検索窓に対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を入力し、さらに左側のサイドメニューの【見出し抽出】をクリックします。
すると、上位記事のタイトル/見出しを抽出することができます。
- 見出しは各記事URLの右横にある【∨】マークをクリックすると表示されます
- H2 (大見出し)、H3 (小見出し)
検索1位~10位の記事にどのような内容が書かれているのか、大まかに把握し、タイトル/見出しに頻出する項目・キーワードを洗い出します。
STEP④:記事タイトル/見出しを作成する
以下を、記事タイトル/見出しに盛り込みます。
- 対象キーワードのGoogleサジェスト (STEP③で調査)
- 上位記事のタイトル/見出しに頻出する項目・キーワード (STEP③で調査)
- カニバリズムを回避するためにグルーピングしたキーワード (STEP②で調査)
<タイトル> ほうれい線を消す/改善するための対策まとめ<商品開発担当監修>
<h2> ほうれい線の特徴・シワとの違い
<h2> ほうれい線が出る原因
<h3> 原因①:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h3> 原因②:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h3> 原因③:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h3> 原因④:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h2> ほうれい線を消す/改善するための対策
<h3> 対策①:正しい保湿・スキンケア
<h3> 対策②:表情筋を鍛えるエクササイズ・体操
<h3> 対策③:皮膚のたるみを解消するマッサージ
<h3> 対策④:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h2> ほうれい線ケア化粧品の選び方
<h3> ポイント①:成分
<h3> ポイント②:アイテムのタイプ (美容液・クリーム)
<h3> ポイント③:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h3> ポイント④:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
<h2> 年齢別|おすすめほうれい線ケア化粧品グッズ
<h3> 20代
<h3> 30代
<h3> 40代以降
<h2> ほうれい線をメイクテクニックで消す
<h2> まとめ
タイトル
記事にどのような情報が書かれているのかをユーザーに端的に伝え、対象キーワード (例:ほうれい線 消す) を含めるのはもちろんのこと、上位記事のタイトルに頻出するキーワードもあわせて盛り込みましょう。
タイトルが長い場合、検索結果一覧でファーストビューで最後まで表示されずに切れてしまうため、キーワードはできるだけ左寄せにしましょう。
上位記事のタイトルに頻出:「対策」
グルーピングしたキーワード:「改善」
見出し (hタグ)
記事タイトルだけでなく、見出しにもキーワードを含めましょう。
とりわけ、Googleサジェストを各見出しに含めると、SEO的には効果が高いです。
Googleサジェスト:「体操」「化粧品」「グッズ」「メイク」
上位記事の見出しに頻出:「原因」「対策」
グルーピングしたキーワード:「改善」「対策」「20代」
コンテンツSEOの出口戦略
最後に、コンテンツSEOの出口戦略について解説します。
ただ闇雲に記事を作っていくだけでは、サイトの流入が増えてきたにもかかわらず、CVに貢献しないケースもあります。
そういった悲しい事態を避けるためにも、コンテンツSEOの出口戦略をしっかりと考えておきましょう。
自社サイトのCVを明確化
まず、自社サイトのCV (コンバージョン) を一覧にして明確化します。
- 商品の購買ページ
- キャンペーンページ
- 特設ページ
- FAQ / 問い合わせページ など
※D2Cの場合はレアケースですが、無料でダウンロードできる『ホワイトペーパー』を設置する手法もあります。
サイト内の導線を再考する
次に、CV数を増やすために、ユーザーを上手くCVへと誘導できるようなサイト設計を目指しましょう。
自社サイトにCV導線を設置
必要最低限のCV導線は、必ず設置するようにしましょう。
オーソドックスな設置場所は下記▼です。
- コラムページのサイドバー
- コラムページの文中、文末
- Webサイトのフッター
設置する場所によって、バナーにするかCTAにするか判断してください。
- 一旦は、直接遷移させたいページへの導線でかまいません。
Call To Action の略 (行動喚起) で、WEBサイトの訪問者を具体的な行動 (例:商品の購入) に誘導するためのテキストや画像に対して使われている用語のこと。
CVに貢献しているページへの導線施策
CVに貢献しているページ (間接CVが多いページ) へ、多くのユーザーが流れるようにしましょう。
そうすることで、サイトの回遊率が高まったり、CVRが向上が見込めます。
主な手法としては、CVに貢献しているページを、記事下やサイドバーに、
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として設置するような導線が考えられます。
購買意欲を高めるためのクッションページを作成
コラムページから、直接 商品購買ページに遷移させるのではなく、購買意欲を高めるためのクッションページを作成します。例えば、
【ほうれい線を消す/改善するための対策記事】
▼
【美容液を活用したほうれい線の改善マッサージ (※クッションページ)】
▼
【美容液の商品購買ページ】
上記のような流れでユーザーを遷移させることで、購買意欲が高まり、CVRが向上します。
- Web広告でいう『記事LP』のような存在だと思っていただければ分かりやすいかと思います。
サイト内の導線は、GoogleAnalytics等のデータを元に、随時分析を行うことをおすすめします。
例えば、あまり目立たない位置に設置されている導線にもかかわらず、ユーザーがよく遷移している箇所があれば、より目立つ場所に移動します。
これらの分析は非常に奥が深いので、様々な角度から仮説を立てて分析しましょう。
コンテンツSEOまとめ
コンテンツSEO=継続は力なり
これはSEO施策全般に言えることですが、現在のGoogleのアルゴリスムにおいては、いとも簡単に検索順位を上げる裏ワザは存在しません。
(Googleのアルゴリズムがまだまだ未熟だった数年前は、テクニカルなグレーな施策を行い、上位表示を目指すことができましたが、現状はほぼ不可能)
つまり、小手先のSEO対策は通用しないため、地道な取り組みが必要です。
コンテンツの作成には時間や労力がかかりますが、SEO施策を行うか否かで、数年後の集客力に圧倒的な差が生まれます。
将来の集客基盤を整えるためにも、ぜひ取り組んでみてください。
D2C事業で、こんなお悩みを抱えていませんか?
- 広告のCPAが高騰しており、別の集客チャネルを開拓している
- オウンドメディアを作りたいが、進め方が分からない
- SEO (自然検索) 流入に力を入れていきたい
上記に当てはまる企業様は、ぜひ一度ご相談ください