最適なECカートを選ぶことが、通販ビジネスの成功への第一歩です。
このガイドでは、用途ごとにおすすめのShopify、BASE、MakeShop、STORES、ecforceという人気ECカート5選を徹底比較します。
それぞれの特徴、メリット・デメリット、価格や各種手数料、どのようなビジネスに適しているかまで、分かりやすく解説します。
さらに、あなたのビジネス規模やニーズに合わせたECカートの選び方、決済手段の選択ポイント、運営の安定性を見極める方法もご紹介します。
基本機能や種類の解説、実際のビジネス事例を通じて、あなたに最適なECカート選びにお役立ちいただければ幸いです。
はじめに|最適なECカートを選ぶために
ECカート選びの重要性
ECカートとは、オンラインで商品を売るときに必要な「お店のレジ」のようなものです。
ただし、見た目のデザインや使いやすさ、支払い方法など、選ぶカートによってあなたのオンラインショップの顔が大きく変わります。
適切なECカートを選ぶことは、あなたのビジネスが成功するかどうかを左右するほど重要なんです。
記事の概要と流れの紹介
この記事では、初心者でも理解しやすいように、以下の流れでECカートを選ぶ際の指標を解説します。
①おすすめのECカート5選:
実際に多くのオンラインショップで使われているおすすめのカートをピックアップし、それぞれの特徴や使い勝手を分かりやすく解説します。
②ECカート選び方の完全ガイド:
自分のビジネスに合ったカートを選ぶためのポイントを学びます。
③ECカートの基本機能:
オンラインショップをスムーズに運営するための必須機能について知りましょう。
④ECカートの種類とそれぞれの特徴:
各ECカートの種類ごとの特徴や注意点を詳しく紹介します。
これらの情報を元に、あなたにぴったりのECカート選びをサポートします。
では、一緒にあなたのオンラインショップの成功の第一歩を踏み出しましょう!
おすすめECカート5選
ECカートは、様々なものがありますので、その中でも特におすすめの5つのカートについてご紹介します。
- Shopify(ショッピファイ)
- base(ベイス)
- MakeShop(メイクショップ)
- STORES(ストアーズ)
- ecforce(イーシーフォース)
①Shopify(ショッピファイ)
出典:https://www.shopify.com/jp
運営会社:Shopify Inc.
カナダで創業したShopifyは、世界175カ国、170万件以上のネットショップで利用されている人気のECカートシステムです。
Shopify(ショッピファイ)に関する情報を、以下の要点のとおりです。
種類:ASPカートシステム
商品登録数:上限なし
初期費用:0円(無料でアカウント作成と基本的な店舗設定が可能)
月額費用:3,200円 / 月(ベーシックプランの場合)
※他にもスタンダード、プレミアム、Shopifyプラスなどの上位プランがある
決済手数料:クレジットカード決済は3.4%
※他のプランによって最大3.25%まで低下する
販売手数料:外部決済サービスを使用する場合に発生。
※Shopifyペイメントを使用すると無料
Shopifyの料金プラン
https://www.shopify.com/jp/pricing
- Shopifyは初心者からプロまで利用できる柔軟性の高いプラットフォーム。
- 豊富なテンプレートと拡張機能による高いカスタマイズ性。
- ドラッグ&ドロップ式のインターフェースで直感的操作が可能。
- SEO対策やマーケティングツールが充実。
- 多言語、多通貨に対応し、国際販売が容易。
- 初期投資が低く、小規模ビジネスにも適している。
- 小規模から中規模のビジネス、初心者やスタートアップ企業
- 個人事業主やクリエイター、オリジナル商品を多数持つ総合通販ビジネス
- 多言語や通貨変換機能を活用し、国際販売を行いたい企業
〇『ITreview』に投稿されたShopifyの評判
→ 上記のレビューでは、67件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.2』です。
〇『ITトレンド』に投稿されたShopifyの評判
→ 上記のレビューでは、11件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 3.6』です。
〇『クチコミネット』に投稿されたShopifyの評判
→ 上記のレビューでは、15件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.5』です。
※上記は、2024年1月末時点の評価になります。
気になる方は、上記のURLより口コミ・レビューを詳しく確認してみてください。
②base(ベイス)
出典:https://thebase.in/
運営会社:BASE株式会社
種類:ASPカートシステム
商品登録数:最大1,000件(1日に登録できる商品可能数)
初期費用:0円(無料でアカウント作成と基本的な店舗設定が可能)
月額費用:0円(追加機能使用時には料金が発生する場合あり)
決済手数料:決済手数料は注文ごとに「3.6%+40円」発生する
販売手数料:注文ごとに 3% 発生する
その他の手数料:売上金を口座に振り込む際の手数料は一律250円
※ただし、申請額が2万円未満の場合は、追加で500円の事務手数料が発生する
BASEの料金プラン
https://thebase.com/price/
- baseは低リスクで簡単にECサイトの運営を開始できるプラットフォーム。
- WordPressを利用したブログやサイトがあればbaseと連携させて物販ページをつくることもできる。
- baseのサブドメインを使用することで、追加のドメイン取得費用や設定の手間が不要。
- baseのマーケットプレイス「Pay IDアプリ」では多数のユーザーとショップにアクセスが可能。
- 日本の企業による運営で、サポートが安心。
- 初心者や小規模ビジネス、副業で細々とECサイトを運営したい方
- 多少手数料が高くても、ランニングコストを低コストに抑えたい個人事業主の方
※特にハンドメイドの作品やオリジナルの商品を販売している個人事業主からの人気が高い
〇『ITreview』に投稿されたbaseの評判
→ 上記のレビューでは、51件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.0』です。
〇『ITトレンド』に投稿されたbaseの評判
→ 上記のレビューでは、4件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.0』です。
〇『クチコミネット』に投稿されたbaseの評判
→ 上記のレビューでは、5件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★☆☆ 3.2』です。
※上記は、2024年1月末時点の評価になります。
気になる方は、上記のURLより口コミ・レビューを詳しく確認してみてください。
③MakeShop(メイクショップ)
出典:https://www.makeshop.jp/
運営会社:GMOメイクショップ株式会社
種類:ECサイト構築パッケージ
商品登録数:最大10,000件
初期費用:11,000円(税込)
月額費用:プレミアムプラン12,100円、エンタープライズプラン60,500円~
※いずれも契約期間に応じた割引あり
決済手数料:VISA/Mastercardの場合は3.14%、JCB/American Express/Dinersの場合は3.49%
販売手数料:無料(アイテムポストを経由し外部サイトで商品が販売された場合を除く)
その他の手数料:売上金を口座に振り込む際の振込手数料は一律250円。
※ただし、申請額が2万円未満の場合は、追加で500円の事務手数料が発生
MakeShopの料金プラン
https://www.makeshop.jp/main/plan/
- MakeShopは機能が豊富で、ECサイト運営に必要な多くのツールが提供されています。
- HTMLやCSSの知識があれば、170種類以上のデザインテンプレートから独自のデザインを作成できます。
- プロのECアドバイザーによる無料サポートが利用可能。
- メルマガの配信やSNSとの連携機能、ユーザーの行動履歴に応じた商品のレコメンドなど、細かい部分までサービスが行き届いている。
- BtoBの販売にも対応していますが、独自デザインにはある程度のスキルが必要です。
- 法人やネットショップ運営のスキルがある大規模事業者
- 豊富な機能を十分に活用できるエンジニアを抱える中規模以上の企業や法人
〇『ITreview』に投稿されたMakeShopの評判
→ 上記のレビューでは、68件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.0』です。
〇『ITトレンド』に投稿されたMakeShopの評判
→ 上記のレビューでは、6件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.5』です。
〇『クチコミネット』に投稿されたMakeShopの評判
→ 上記のレビューでは、2件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★☆☆ 3.5』です。
※上記は、2024年1月末時点の評価になります。
気になる方は、上記のURLより口コミ・レビューを詳しく確認してみてください。
④STORES(ストアーズ)
出典:https://stores.jp/
運営会社:STORES株式会社
種類:ASPカートシステム
商品登録数:最大10,000件
初期費用:無料
月額費用:1,980円 / スタンダードプラン
※年払いにすると割引あり
決済手数料:フリープランで5%、スタンダードプランで3.6%
販売手数料:無料
その他の手数料:
①売上金を口座に振り込む際に、「振込手数料一律275円」が発生する
②売上金が1万円以下の場合、「事務手数料が追加で275円」発生する
STORESの料金プラン
https://stores.jp/ec/price
- 利用者はメールアドレスやFacebookアカウントで会員登録を行い、
商品登録やサイトデザインを選択するだけでショップを開設が可能。 - 実店舗がとの連携やPOSレジや店舗アプリ作成など、実店舗運営に役立つ機能が豊富。
- 決済手数料は商品の売上にかかる形で算出される。
- 売上金の振込には最大2ヶ月の期間を要しますが、スピードキャッシュサービスを利用すれば前月の売上分を最短で翌日に口座に振り込むことが可能。(追加料金が発生する)
- 店舗を運営している初心者や小規模ビジネス事業者
- まずはリスクを少なく始めたいが、売上が増えた際にプロフェッショナルな運営を目指したい方
〇『ITreview』に投稿されたSTORESの評判
→ 上記のレビューでは、25件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 3.8』です。
〇『ITトレンド』に投稿されたSTORESの評判
→ 上記のレビューでは、3件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.3』です。
〇『クチコミネット』に投稿されたSTORESの評判
→ 上記のレビューでは、2件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★☆☆ 3.5』です。
※上記は、2024年1月末時点の評価になります。
気になる方は、上記のURLより口コミ・レビューを詳しく確認してみてください。
⑤ecforce(イーシーフォース)
出典:https://ec-force.com/
運営会社:株式会社SUPER STUDIO
種類:ASPカートシステム
商品登録数:最大10,000件
初期費用:スタンダードプランで14万8,000円、エキスパートプランで24万8,000円
月額費用:スタンダードプランで4万9,800円、エキスパートプランで9万9,800円
※年払いにすると割引あり
決済手数料:※ecforce自体に決済機能がないため、外部の決済代行システムとの連携が必要
販売手数料:無料
その他の手数料:1受注につき30円の従量課金が発生
ecforceの料金プラン
https://ec-force.com/product_plan
- 自動シナリオ機能:受注内容に応じて自動でメール送信や対応状況の変更を行う機能を備える。
- 高頻度のシステムアップデート:技術力の高いエンジニアによる頻繁なシステムアップデート。
- 広告の測定機能:媒体ごとに専用の広告タグコードを設定し、CVRや継続率などのデータ分析が可能。
- 最新機能の搭載:チャットボットやパーソナライズ機能など最新のECサイト運営機能を提供。
- 充実したサポート体制:カスタマーサポート担当者による手厚いサポート体制。
- 中規模から大規模(月商数千万以上)を想定するリピート通販を展開する事業者
- 商品管理や売上管理、マーケティング支援など販促活動に高度な機能を必要とする事業者
〇『ITreview』に投稿されたecforceの評判
→ 上記のレビューでは、41件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.1』です。
〇『ITトレンド』に投稿されたecforceの評判
→ 上記のレビューでは、1件のユーザーレビュー・口コミが投稿されており『星★★★★☆ 4.0』です。
〇『クチコミネット』に投稿されたecforceの評判
→ 現状はまだ投稿がないようです。
※上記は、2024年1月末時点の評価になります。
気になる方は、上記のURLより口コミ・レビューを詳しく確認してみてください。
ECカートの選び方【完全ガイド】
ECカートを選ぶ時は、自社の事業規模や目指す方向性、売り方、必要な機能、そして予算をしっかり考慮することが大切です。
以下に、それぞれのポイントごとにおすすめのECカートを紹介します。
①事業規模に合わせたECカートの選び方
ECカート選びの最初のステップは、自社の事業規模を正確に把握することです。
現在の規模だけでなく、将来的な成長も見据えて選ぶ必要があります。
小規模なスタートアップか、中規模以上の事業を目指しているのかによって、適切なカートシステムは大きく異なります。
小規模事業者向けの選択
初期費用を抑える:小規模事業者やスタートアップの場合、初期投資を抑えることが重要です。Shopifyの初期費用0円の月額費用3,200円、BASEは初期費用・月額費用0円で始められるため、小規模事業に適しています。
シンプルな運用:STORESのようなサービスは、シンプルで直感的な操作が可能で、商品数が少ない場合やデザインにこだわりが少ない場合に適しています。
成長への対応:成長して事業規模が拡大した場合に、容易にプランをアップグレードできるシステムを選びましょう。例えば、Shopifyは初心者からプロまで幅広く対応しており、ビジネスの成長に合わせて機能を拡張できます。
中規模~大規模事業向けの選択
高度な機能とカスタマイズ性:MakeShopやecforceは、豊富な機能と高度なカスタマイズ性を提供しており、大規模なECサイトに適しています。これらのシステムは、商品管理や売上管理、マーケティング支援など、高度な機能を備えており、ビジネスの拡大に合わせて対応できます。
サポートとセキュリティ:大規模な事業では、充実したサポート体制と安全な取引が必要です。ecforceは、強固なセキュリティ対策と充実したサポート体制を備えており、大規模なビジネス運営に信頼性を提供します。
拡張性と将来の成長:事業の成長を見越して、拡張性の高いシステムを選ぶことが重要です。ecforceのようなシステムは、拡張性が高く、将来的なビジネススケールに合わせてカスタマイズや機能追加が可能です。
事業規模に合わせたECカートの選び方は、現在と将来の両方を見据えた選定がカギです。
小規模事業ではコストを抑えつつも成長へ対応できるカートを、大規模事業では高度な機能と安全性、そして拡張性を重視して選ぶことが成功への近道となります。
②決済手段の選択ポイント
オンラインショップでの決済手段の多様性は、顧客の利便性を高め、売上の向上に直結します。
特に様々な顧客のニーズに対応するために、多彩な決済オプションを提供することが重要です。
ここでは、ECカートを選ぶ際に考慮すべき決済手段の選択ポイントについて詳しく解説します。
決済オプションの多様性
クレジットカード、銀行振込、代引きなどの一般的な決済手段は、ほとんどのECカートで標準的に利用できます。
これらは顧客にとって馴染み深い方法であるため、基本的には必須のオプションです。
デジタル決済の対応により、近年では、PayPalやAmazonペイ、Apple Payなどのデジタル決済手段の需要が高まっています。
特に若年層やテクノロジーに精通している顧客層には、このようなオプションが求められています。
例えば、STORESではこのような多様なデジタル決済オプションへの対応が強みです。
特殊な決済手段への対応
追加の柔軟な決済オプションとして、後払いや掛売りなどがあります。
これらのオプションは、特定の顧客層や特定の商品に対して、購入意欲を高める効果があります。
ただし、これらの決済手段を提供するには、追加の手間やリスク管理が必要になる場合があるので注意が必要です。
海外顧客への販売を検討している場合、異なる通貨での決済や国際的な決済システムへの対応が求められます。
例えば、Shopifyでは多通貨決済に強みを持っており、国際的な販売に適しています。
決済システムの安全性と信頼性
カートシステムを選ぶ際には、決済情報のセキュリティ対策が十分になされているかを確認することが非常に重要です。
顧客の個人情報やクレジットカード情報は敏感なデータであり、これを守るための強固なセキュリティシステムが必須です。
特にecforceのようなカートでは、決済代行サービスとの連携が必要になります。
選ぶ決済代行サービスが信頼性が高く、広範囲の決済オプションを提供しているかを検討しましょう
③安定した運営先の見極め方
ECカートを選ぶ際、サービス提供元の安定性は非常に重要です。
安定した運営を行っているカートは、長期的なビジネスパートナーとして信頼でき、サービス終了や大きなシステムトラブルのリスクが低いです。
ここでは、安定した運営先を見極める方法について、詳しく解説します。
長期的な運営実績:長年にわたって安定してサービスを提供しているカートを選ぶことが重要。例えば、ShopifyやMakeShopは長期に渡る運営実績があり、信頼性が高い。
企業の規模と成長性:カート提供企業の規模や成長率も重要。大手企業や成長著しい企業が運営するカートは、サービスの継続性や品質向上に対する投資が期待できる。
ユーザーレビューと評判:既存の利用者のレビューや評判を調べ、実際のサービスの安定性や品質を確認がおすすめ。第三者の評価や口コミサイトでの評判を参考にしましょう。
カスタマーサポートの充実度:万が一のトラブル時に迅速かつ適切なサポートを受けられるかどうかも大切。サポートの質や対応の迅速性を確認するため、事前に問い合わせてみるのもあり。
セキュリティ対策:個人情報の取り扱いやデータ保護の面でのセキュリティ対策も重要。セキュリティ関連の認証や資格を保有しているかなどを確認。
運営実績、企業の規模と成長性、ユーザーレビュー、サポート体制、セキュリティ対策などを総合的に評価し、最適なカートを選択しましょう。
ECカートの基本機能
ECカートは、ネット上で商品を売買するための重要なソフトウェアです。
実店舗でのレジ機能に相当し、オンラインショッピングの核心を成す機能です。
以下では、ECカートの基本機能とそれを提供しているカートシステムについて解説します。
■運営側が使用する機能
- ①商品ページの作成
-
商品の詳細情報や画像などを掲載するページの作成機能。
ShopifyやMakeShopでは、直感的なインターフェースで簡単に美しい商品ページを作成できます。 - ②顧客や売上の管理、分析
-
売上データや顧客情報を管理し、ビジネスの洞察を得るための機能。
ecforceは、高度な分析ツールを備えており、売上向上に役立つ洞察をもたらしています。 - ③購入者とのコミュニケーション機能
-
顧客とのコミュニケーションを効率化する機能。
例えば、MakeShopでは、顧客とのやりとりを効率化するためのツールが提供されています。 - ④顧客へのフォロー
-
購入後の顧客サポートやリピート購入を促すための機能。
STORESは、自動的なメールフォローアップや顧客リスト管理など、使いやすいフォローアップツールを提供しています。
■ユーザー側が使用する機能
- 商品をカートに入れる
-
商品を選んでカートに追加する機能。ほぼ全てのECカートで標準的に提供されています。
- 注文の受付、記録
-
注文情報の受付と記録を行う機能。ShopifyやBASEでは、ユーザーフレンドリーなインターフェースを通じて、スムーズな注文プロセスを提供しており、他の多くのECカートよりも使いやすいと評価されています。
- 配送先、配送方法、決済方法の指定
-
顧客が配送先や配送方法、決済方法を選択できる機能。
これらの機能は、STORESやecforceで高度にカスタマイズ可能です。 - 決済の手続き
-
オンラインでの決済手続き機能。各ECカートは、多様な決済オプションをサポートしています。
ECカートの種類とそれぞれの特徴
ECカートは、おおまかにいえば3つの種類に分かれています。
- パッケージ型
- オープンソース型
- ASP(クラウド)型
それぞれネットショップの種類ごとの特徴と利点や注意点を、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
①パッケージ型
パッケージ型のECカートは、ECサイト構築のためのソフトウェアパッケージとして提供されます。
このタイプのカートは、自社のサーバーにインストールして利用する形式をとります。
多機能性:パッケージ型のカートは、商品管理からコンテンツ管理(文章、画像)、ブログやメールマガジン機能まで、ECサイト運営に必要な多くの機能を備えています。これにより、基本的な運用がほとんどこのシステムだけでまかなえます。
高いカスタマイズ性:希望する機能やデザインを自由にカスタマイズできるため、自社のブランドやビジネスモデルに合わせた独自のECサイトを構築できます。細部にまでこだわったオリジナルのサイト作りが可能です。
自社での完全管理:システムの運用やメンテナンスを自社で行うことで、ECサイトの完全な管理が可能となります。これにより、サイトのセキュリティやデータ管理などを自社の基準に合わせて行えます。
初期投資とメンテナンスコスト:導入時やシステムのメンテナンスには比較的高いコストがかかります。特に初期設定やカスタマイズには専門知識が必要となることが多く、これらを自社で行う場合は追加のリソースが必要です。
大規模事業向け:パッケージ型のカートは、その自由度と機能の豊富さから、年商が億単位の大規模なECショップ運営に適しています。ビジネスの規模が小さい段階では、コストパフォーマンスの観点から他のタイプのカートが適している場合もあります。
パッケージ型のECカートは、自社のECサイトを細部にまでカスタマイズし、独自のブランディングを強化したい大規模なビジネスに最適です。
しかし、その高いカスタマイズ性と機能の豊富さには初期投資と維持コストが伴うため、事業の規模や将来計画を考慮して選択することが重要です。
②オープンソース型
低コスト:オープンソースのソフトウェアは無料で利用できるため、基本的な機能を非常に低いコストで導入できます。これにより、特にスタートアップや小規模ビジネスにとってECサイトの開発費用を大幅に削減できます。
カスタマイズ性:ソースコードが公開されているため、必要に応じて自由にカスタマイズが可能です。これにより、独自の機能やデザインを実装し、ブランドの特性に合わせたECサイトを構築できます。
サポートの欠如:オープンソースソフトウェアでは、公式のサポートやフォローがないことが多いです。システムトラブルやバグが発生した場合、自社での対応が必要となります。
大規模事業向け:オープンソース型は、技術的なリソースがある小規模から中規模の事業者に適していますが、専門的な技術サポートや継続的なメンテナンスが必要になることがあります。
オープンソース型のECカートは、低コストで高いカスタマイズ性が魅力ですが、技術的な対応能力やリソースの確保が重要です。
自社のニーズやリソースを考慮して、このタイプのカートを選択するかを慎重に判断しましょう。
③ASP(クラウド)型
ASP(クラウド)型のECカートは、クラウド上で提供されるサービスを利用する形式のシステムです。
このタイプのカートは、特に初期投資を抑えたい事業者に適しています。
低コストでの利用:クラウド上のプラットフォームを利用するため、自社でサーバーやアプリケーションを用意する必要がありません。これにより、低コストでECサイトを開設できるのが大きなメリットです。
迅速な導入:システム構築の手間がないため、ECサイトの開設までの期間を短縮できます。特にスタートアップや急速にECサイトを立ち上げたい企業に適しています。
メンテナンスの手間削減:クラウドサービスプロバイダーがシステムのメンテナンスやアップデートを行うため、利用者側の手間が軽減されます。
カスタマイズの限界:決められたプラットフォーム内で運営するため、ECサイトの見た目や機能のカスタマイズには限界があります。特に独自性を強く求める事業者にとっては、この点がデメリットになり得ます。
機能の制約:提供される機能はプラットフォームによって決まっているため、特定のニーズを満たすための追加機能の導入が難しいことがあります。
低コストでの利用と迅速な導入が可能であり、小規模から中規模のビジネスに特に適しています。
しかし、独自性の高いカスタマイズや特定の高度な機能を求める場合には、他のタイプのカートの検討が必要です。
まとめ
ECカート選びは、あなたのオンラインビジネスの基盤を形成します。
このガイドでは、Shopify、BASE、MakeShopなどの様々なカートシステムの特徴を解説し、それぞれのビジネスに最適な選択肢を提案しました。
重要なのは、自社の事業規模、必要な機能、予算に合わせて最も適したカートを選ぶことです。
初心者から大規模事業者まで、各々のニーズに応える豊富なオプションが存在します。
ECカート選びは、単なるツール選びではなく、ビジネス戦略の一環として捉え、自社に合う選択肢を選んでみてください。